安楽死を考える〜警察犬「メジャー」に寄せる手紙〜

米フロリダ州クリアウォーター市で6年間活躍した警察犬「メジャー」の安楽死によせて、パートナーだったClearwater Policeの警察官がメジャーに別れと感謝の気持ちを手紙にしました。

メジャーは2009年からの6年間、パートナーのマイケルさんと共に街の治安維持に貢献しました。しかし2014年に体調の悪化を理由に警察犬を引退。引退後はマイケルさんの家で大切に育てられていました。訓練所時代から合わせて9年間共に過ごしてきたというマイケルさんは、メジャーが死ぬ当日、警察署のFacebookにお別れの手紙を公開。手紙では初めてメジャーに会ったときから、近年の家族とのふれあいまでがユーモアを交えつつ回想されています。


▲全文はFB内にて:https://www.facebook.com/ClearwaterPolice/


メジャーが初対面では小さくて臆病そうに見えたというマイケルさん。しかしその第一印象は間違いで、メジャーは誰よりも忠誠心があり勇敢だったそうです。メジャーはパワフルな犬で、手紙では合同訓練で車に乗り合わせた屈強なSWAT隊員たちが下車するなり「その犬はクレイジーだ!」と、建物の隅まで逃げていったエピソードが冗談交じりに紹介されています。マイケルさんはメジャーが「クレイジー」ではなく、隊員たちが無事家に帰れるよう真剣に仕事をしていたのだと説明しています。

晩年はマイケルさんの家で飼い犬として過ごしたメジャーですが、警察犬としての使命感がなかなか抜けず、引退生活に慣れるのは大変だったようです。マイケルさんは、仕事に出かけようとすると「自分も行くぞ」とばかりにドアに駆け寄ってくるメジャーに「なんで引退させたか理解できないのは分かるけど、君を愛していたからだぜ相棒。体調を悪化させず、良い引退生活を送ってほしかったんだ」と手紙で語りかけています。手紙は最後に「僕の仕事中も妻や子どもたちを守ってくれてありがとう」「天国に行ったら警察官を探して、自分が警察犬だと申し出てくれ。また会おう……」と締めくくられています。

日本ではまだ受け入れられにくい長年連れ添った家族であるペットを「安楽死」させるということ。日本と違って、アメリカでは中~大型犬が多く、治療のコストもかさむため安楽死が選択する人もいるようですが、自分の犬や猫がこれからずっと苦しむことがわかっている場合、これ以上苦しまないようにできるだけ苦痛を与えない方法で命を奪うことが飼い主としての優しさまたは責務と考えている人も多いようです。

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"A Compassionate Goodbye 思いやりに満ちた別れ"

"一緒に暮らす動物たちが重い病気になり回復の見込みもなく苦しんでいたり、本当に生を楽しむことが不可能に見えたら、それは彼らに安楽死によって穏やかな死を提供すべき時なのかも知れません。かかりつけの獣医師に率直に話してくれるよう頼んで下さい。それでまだ疑問があるなら、セカンドオピニオンを得ることを考えて下さい。あなた自身が「逝かせること」を恐れているために、友である動物の苦しみを引き伸ばしているのではないか確かめて下さい。そうした行為は、愛する動物を犠牲にしてただ長々と待ち続けているということなのです。"

アニマルウェルフェア推進ネットワーク

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動物医療は日々確実に発達し、ペットたちの寿命は健康・不健康にかかわらず伸びています。いずれは飼い主が望めば、生命維持装置や薬の力だけで彼らを生かすことも不可能ではないでしょう。しかし、もし、私たちの大切な家族であるペットが長い間、大きな苦痛を伴わなければならない病に倒れながら命の火を燃やすだけの日々を送るようになったら....

その時、私たちは....。

ペットたちの"尊厳"や"安楽死”についても考える時がくるのかもしれません。

いずれにしても家族であるペットの別れを「看取ること」は家族としての責任でもあります。

大好きだから、大切だから、できることをしてあげたいですね。

Clearwater Police FB:https://www.facebook.com/ClearwaterPolice/

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1607/08/news...

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