アメリカのアニマルポリス

アメリカには代表される動物保護団体が2つあります。

・Humane Society of the United States(米国動物保護協会)

・ASPCA(米国動物虐待防止協会)

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これら2つの団体にはどちらも警察と同様の捜査権逮捕権をもった捜査部隊があり、ニューヨーク市ではこの捜査部隊がペットを虐待、飼育放棄している飼い主を捜査し、場合によっては逮捕してペットを保護する活動を行なっています。捜査員は銃や手錠の携帯を許されていて日夜動物虐待に目を光らせています。

また、ロサンゼルスには公的なアニマルポリスもあります。ロサンゼルスのアニマルポリスはロス市警や動物管理局の捜査員などで構成されていてニューヨークと同じように逮捕権や捜査権を持ちペットを守る任務に就いています。

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HSUS:米国動物愛護協会:Humane Society of the United States

HP:http://www.humanesociety.org

1954年に設立された米国最大の動物愛護団体であり、その規模は、 会員数1,109万、職員数470名、年間歳入1億 3,100万ドル(2008年、年次報告書による)。

その使命はすべての動物にとって人道的で 持続可能な世界を創造することであり、畜産に関しては、家畜の待遇改善と、屠畜・肉食 の削減をうたっている(政策綱領による)。

HSUSは現在、繁殖母豚、肉用仔牛、採卵、鶏が個体ごとに狭い囲いの中で飼養されており、身動きできないのは非人道的であるとして改善を求める運動を展開。畜産大手や需要側の食品メーカー、レストランチェーン、小売など個別大手企業に働きかけているほか、州法による禁止にも取り組んでいる。

その結果、すでに米国の6州で法律による規制が実現。08年11月にカリフォルニア州の住民投票で可決された家畜虐待阻止法は最も包括的であり、繁殖 母豚、肉用仔牛、採卵鶏が「自由に回り、横になり、立ち上がり、四肢を完全に伸ばす」 ことができるよう定めている。

現在、虐待・飼育放棄の捜査は警察に委ね、これまで培ってきた専門的な知識や経験をもって捜査に協力しています。加えて、各地の動物虐待捜査を行う団体を招集し、議会を行う役割も果たしています。

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ASPCA:アメリカ動物虐待防止協会:The American Society for the Prevention of Cruelty to Animals

HP:https://www.aspca.org

アメリカニューヨーク州に拠点を構える非営利団体。管轄はニューヨーク州で、州法の動物虐待防止法を則っている。行政からの資金は一切受け付けておらず、団体は全国の支援者からの寄付金によって運営。活動理念として「動物虐待の防止のための効果的な手段を合衆国に提供する」ことを掲げています。

英国動物虐待防止協会 (RSPCA) にならい、1866年4月6日にヘンリー・バーグが設立した。アメリカ合衆国のこの種の団体としては最古。

ASPCAは虐待・飼育放棄から保護された動物、動物虐待の逮捕者ともに数字を伸ばしています。

ASPCAは現在(2016年)までの間、なんと150年間にもおよぶ、アニマルポリスとしての歴史と経験を持つ機関です。動物の権利を法を通して守り、150年間、非営利団体として存続してきた裏側には、残念ながら「150年経った今でも動物虐待が無くなっていない」という悲しい事実があります。

様々な経験を活かすために現在は、警察学校で動物に関する犯罪捜査の指導、調査活動などを行っていますが、強制施行はニューヨーク市警察が業務を担っているようです。

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アメリカには、捜査員として就職するための学校や専門学科が存在するほど、アニマルポリスは人気の職業です。志望者数が多く、合格する学生はほんの一握りなことからも、動物愛護の意識の高さがよく分かります。

優先的に警察が捜査することにより、動物虐待から人への犯罪行為に移った事件の捜査も進めやすくなります。アメリカでは動物虐待は重犯罪として扱われ、すでに動物だけの問題ではないという意識が根付き始めています。

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【日本でのアニマルポリスは?】

日本でも兵庫県警生活経済課に全国初の動物虐待通報窓口「アニマルポリス・ホットライン」が平成26年1月6日 に開設されています。

アニマルポリス設立後の相談は1年間で、虐待相談など194件(県内から137件、県外から57件)がぞれぞれ寄せられ、相談内容は虐待が21件と最多で、「飼いネコの毛がカミソリで刈られた」などの情報が寄せられた。イヌの飼い方など目的に合わない相談もあったが、ネコをエアガンで撃った児童2人を補導したほか、事件の端緒になる情報もあったといいます。

しかし、こちらは兵庫県内対応ということで、まだまだ日本ではアニマルポリスが追いついていない状況と言え、そしてまた動物愛護方違反者への日本の刑法は甘すぎて話にならないのが現状です。

http://psnews.jp/dog/p/12374/

http://pet-seikatsu.jp/articles/37581

http://www.humanesociety.org/news/magazines/2015/1...

http://www.sankei.com/region/news/150204/rgn150204...

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