(1)動物保護団体の崩壊 〜ネグレクトになった保護団体〜

関西にある動物保護団体が崩壊した。この関西にある動物保護団体は十数年前、当時50代前半だった代表が志高く立ち上げたものだ。警察に迷い犬がくれば引き取り、老犬や病気の犬猫なども積極的に保護に向かい、シェルター内で世話を行ってきた。シェルター開設当時から、あまり綺麗とは言えなかったようだが、団体には支援者もつき、支援物資が送られ、ボランティアスタッフも出入りをし、提携している動物病院から毎日訪問看護が訪れていた経緯もあり、一見、運営には問題があるようには見えなかったという。

しかし、2、3年前から出入りしていたスタッフから「シェルター運営に無理があるのでは?」とチラホラと指摘が出はじめた。

実際に保護施設代表は[保護団体の広報活動]と[里親さんへの “お届け” 業務]を担当し、多数の犬猫の世話は一切せず、ボランティアスタッフに任せきりだったという。

次第に、出入りをしていたボランティアスタッフはシェルターを去り、残されたのは保護施設代表と20代の若いスタッフ2名だった。

その若いスタッフ2名がついにシェルターを去ったのはつい最近のこと。

いよいよお手上げになった60代の保護施設代表が、保護仲間として長い付き合いのあった和歌山県を中心に活動する Wan Life の島田香 代表に連絡をしてきたことで、今回のシェルター崩壊が公になることになった。島田香 代表は「この保護団体が崩壊した理由は《キャパオーバー》」と話す。

▲たくさんの衛生用品などがたまっているシェルター施設内

▲まだ若く見えます。元気でいてくれてよかった!

▲たくさんのフードは支援者からの支援物資だという。そのほとんどが放置され、開封されることなく腐食している。

▲このゴミの山も大半が支援物資だという。こんなに多くの支援者がいても、実際に世話をする人が足りなければ、開封作業も出来ず、ゴミ出し、支援物資の管理、掃除、洗濯、犬猫の糞尿…すべての世話が間に合わないのだ。これを見たボランティアスタッフは何を思いながらここにいる動物たちのお世話をしていたのだろう…。

▲せっかく保護されても繋きっぱなし、糞尿の世話も間に合っていない。

▲ゴミ置き場ではない。この中でも犬猫が暮らし、エアコンは稼働していた。

▲多くの犬舎が見える。ドッグラン付きで出来たばかりの頃は、それなりに良い保護設備だったのだろう。

▲犬猫たちの食事を作る場所。支援物資の食料も虚しく、「保護された犬猫を救いたい、力になりたい」と通っていた若い20代のスタッフには辛い場所だっただろう。

▲動物保護団体の施設とは到底思えない。

▲まだたくさんの子がレスキューを待っているのが現状。

▲多くの支援者がこの現状を知ったら…

▲シェルター内に横たわっていたこの子は、レスキューが入った時には、まだ息をしていた。助けが来て外に運びだされたものの、間もなくして残念ながら亡くなってしまった。本当に気の毒でならない。(※ ドックレスキュー提供)

保護施設代表は、ボランティアがいなくなってからというもの、施設には行ってるけど犬猫たちのお世話をしていないという。動物たちにとってこのシェルターは生き地獄でしかない。

▲この猫もレスキューが入った時にはすでに亡くなっていた。(※ ドックレスキュー提供)



崩壊したシェルター内部には、現在も、犬約70頭、猫約85頭(内エイズキャリアが29頭)。殆どが中型犬で、高齢の犬が残されています。

現在、里親探し活動が行われていますが、まだ到底追いつかないのが現状です。

この代表は保護団体の代表を降り、保護活動をやめるとのこと。動物愛保護法違反に問えないのか尋ねたところ、「現段階では、この保護施設が獣医師と提携をし、毎日動物看護師が世話を続けていたということは、放置していたわけではない」「虐待ではない」ということで、動物虐待ではないというのです。とても信じがたい。NPO団体の法人格も剥奪されないという。

日本の動物愛護法は法改正されたというものの、この現状には疑問ばかり。

近年、動物保護に携わる保護団体の代表者の高齢化が目立ちます。

十数年前までは、肉体的にも若く、志高く保護活動を始め、多くの支持者や支援者を抱えていた人たちも、実際には今回のように、施設のキャパシティーを超える保護を行ってしまったり、犬猫の世話をする体力がもたなくなったりして、世話が追いつかなくなったりしているのでしょう。

今回の崩壊主に支援者が多かったのは、SNSやブログなどで良い面だけを伝えられているのを「良いことをしている」と信じ込んでしまい、支援金を送付したり、支援物資を送っている人が多いのではないでしょうか。

実際に保護団体のシェルターを見学したり、ボランティアに行かないで、ネットの情報だけを信じてしまうのは危険だと言えそうです。

犬猫たちは当然、365日ご飯も食べ、排泄し、病気もし、命を預かるのは想像を超えた手間がかかります。 シェルターに収容された犬猫たちの数だけ、多くのボランティアスタッフも必要になり、最近では動物保護ボランティアであっても多くの頭数を抱える場合、第二種動物取扱業をその所在地の都道府県知事または政令市の長に届け出なければなりません。

飼養する動物の適正な飼養を確保するため、飼養施設に必要な設備を設け、逸走の防止、清潔な飼養環境の確保、騒音等の防止等が義務づけられていますが、実際どれだけの保護団体がこれらの条件を守っているでしょうか。法律を守っていてくれたら、この子たちはこんな状態にならなくて済んだのではと思ってしまいます。

※(環境省自然環境局  https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/tr...

2016年6月28日、現時点で、まだまだ多くの崩壊現場に残された子がレスキューを待っています。里親希望の方は是非、問い合わせが欲しいとのこと。

医療処置、健康状態については、1頭づつの詳細を Wan lifeのHPで公開していく予定。

※掲載写真・記事内容はすべてWan Lifeの許可を得て掲載しており、無断転載を禁じます。

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個体情報、お問い合わせは下記2団体まで。

WanLife 】:代表 島田 香

問い合わせメール:wanlife1111@yahoo.co.jp

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里親募集中の子たち: http://wanlife.gozaru.jp/dog.htm

HP: http://wanlife.gozaru.jp/index.htm

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