【グレイハウンド犬たちの引退する日】

アメリカやイギリス、メキシコやオーストラリアなどで競馬のように犬を競走させて楽しむために開催されるドッグレース。競走させる犬は、最速の犬種とされるグレイハウンドが一般的。アメリカやメキシコなどでは公式ルールでグレイハウンドは5歳で引退することが義務付けられています。

(現在、グレイハウンドレースはアメリカの43の州で州法によって禁止されており。禁止されていない7州では24のレース場で実際にレースが開催されており、そのうち半分以上の13のレース場がフロリダ州に集中。グレイハウンドレースはその残酷性が世に知られるにつれて人気は年々落ちて来ている。)

引退となる日、競走犬たちはレース場で調教師らにリードを引かれ引退イベントが行われました。この子たちはレース後、ボランティア団体の手によって、第二の人生を共にする家族のもとへと引き取られていきます。

▲メキシコ、ティファナのカリエンテレース場の引退イベントにて調教師にリードをひかれ、レース場を一周するグレイハウンド犬。

1レースに出走する犬は6匹前後で、能力によってクラス分けされており、出走犬の能力に応じて重量によるハンデが付けられます。出走準備が整った犬は、係員によってゲートまで連れて行かれ、箱状のゲートに入れられ、ダミーがゲート付近を通過するのに合わせて、係員がゲートを引き上げて競走がスタート。レース終了後は、コース上に柵が準備されて犬が暴走しない様にしており、係員に捕まえられた犬は、トレーナーの元に戻されて、レースを終了。

▲レース場で待機するグレイハウンド犬。噛み付き防止の為、口にはマズルがついている。 引退を迎えた日、13匹のグレイハウンドは、レース後、車でメキシコからアメリカへと移動しました。

▲かなりの速度で走る事から、レース後は脚に負担がかかるため、足を水で冷やします。

また、ドッグレースでは小動物のダミーを走らせてそれを追いかける為、動くものを見ると噛み付こうとする習性が残っていることから口にはマズルを取り付けられています。

▲マズルが外され、手入れを受けます。

▲こちらの里親を希望した一家は、既に飼っている猫と仲良くくらせるかどうかテスト中。

ドッグレースを引退したグレイハウンド犬は殺処分される場合が多かったのですが、現在ではボランティア団体の手により、グレイハウンド犬に里親が紹介されるような活動も活発になってきました。

▲グレイハウンドの里親を探すボランティアを運営している女性と2匹のグレイハウンドを養子として受け入れた女性。動物病院にて。

▲新しい家でくつろぐ2匹は幸せ。

亡くなったグレイハウンド犬の遺骨の入ったボックスは、ボランティア団体のオーナーの自宅の棚にある。

グレイハウンド犬の引退後は、里親にもらわれていく以外、他にもペットの犬が病気やケガで大手術をする時などに使用される血を提供する「献血犬」としての役割に利用される犬たちもいるそうです。犬の血液型は13種類あると言われており、グレイハウンド犬は、完全に13種類の血液を持っている為、引退後のグレイハウンド犬は、輸血が必要となった家庭犬たちに血を分けてあげているのだそう。

輸血用として飼われているグレーハウンド犬は、定期的に血を抜かれるために、鉄分サプリメントを食事と一緒にとるなどして、万全の健康管理をされているということなので心配はいらないそうだが、グレイハウンドたちに救われた犬は数多くいるという。

また、走るために作られた犬なので丈夫で優秀な肺を持っている。その肺を人間の薬の開発のために利用されることも多いという。

ドッグレースは走ること自体が問題ではないそう。グレイハウンドは走るために生まれて来たような犬なので、管理され愛情を受けて暮らしている状態で思い切り走る環境を与えることは良いことなのですが、ギャンブルとしてのドッグレースは、犬を生き物ではなく道具としてしか扱わず、最低限のコストで死なない程度に生かしておき、レースの時にだけ鬱憤を爆発させるように走らせ、異常な負傷率や死亡率の高さにつながっていることから、GREY2K USAに代表されるアメリカの多くの動物保護団体が、グレイハウンドレースの廃止を訴え続けています。

BUZZFeed:

https://www.buzzfeed.com/gavon/greyhound-retiremen...

OGTIME:

http://dogtime.com/reference/dog-laws/19622-florid...

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