杉本彩HAPPYあにまるFESTA 2016 in かながわ
殺処分ゼロのその先へ「官民連携で未来を変える」

「杉本彩と考えるHAPPYあにまるFESTA 2016 in かながわ」が、9月24日、神奈川県民ホールで開催された。第1部「人と動物がともに幸せに暮らせる社会実現に向けて」で杉本彩氏、神奈川県動物保護センター所長 橋爪廣美氏、センター職員 、フォトグラファー 犬丸美絵氏、アニマルプロテクション代表 原氏、KDP代表 菊池英隆氏ら6名によるパネルディズカッションが行われた。

神奈川県動物保護センターは創立約40年目にして、2014年、2015年、2年連続犬猫殺処分ゼロを達成。この殺処分ゼロ実現の裏には、行政とボランティアの懸命な努力があった。

殺処分ゼロのセンターで生きるということはどういうことなのか。

センターの今を伝える犬丸氏の写真を通し、これから目指していかなければならないものについて話し合われた。

フォトグラファー犬丸美絵氏が撮影してきたセンターでの犬たちの写真。かつて、センターは立ち入りも撮影も禁止だった。センターの地下室に訪れた人に寄ってくる犬たちの表情からバッググラウンドが伺い知れる。

「殺処分を行わない」ということは、譲渡対象になるか、ボランティアが引き出さない限り、収容された犬猫達は、センターで生き続けなければならないということだ。頭数が多ければ、毎日の散歩や十分なケアは行き届かない。常時40頭近くが収容されているセンターで、「犬として決して幸せではない」時間を過ごさなければならないのだ。

現在の古いままの施設では「健全な状態で保護を行う」には厳しい状況にあるため、神奈川県は、平成31年度の開設を目標に、動物保護センターが建替えられる。

かつて、犬猫殺処分数、年間500頭強であった神奈川県が、「人と動物との調和のとれた共生と殺処分ゼロの取り組み」を盛り込み、官民一体となり、本気で取り組むという。

「犬猫殺処分ゼロがゴールではない、理念を実現するための取り組みを新センター建設で実現したい。いま県民一人一人に求められていることは終生飼養の徹底、飼育放棄が無くなること。

神奈川県動物保護センター所長 橋爪氏、自らの口で語った。 

殺処分ゼロの後の問題も重要課題だ。

殺処分ゼロを実現維持した神奈川県の動向は今後、他県の問題解決にもつながり、重要なモデルになる。

▲会場に展示された写真(by inu*maru

KDP代表 菊池氏はフォトグラファー犬丸氏の写真から慰霊塔の写真について触れた。

菊池「慰霊塔の場所は、何十万頭の犬達の心、それに関わった職員さん、ボラさんの心、魂がしみついた建物の、少し上に上がった所にあります。そこには犬達が眠っていますが、何故かその場所は、不思議に居心地の良い空間です。

捨てられていく中、無念の死を言葉なく遂げて行った犬達は最後まで過去の飼い主、ガス室へ送る職員さん、そしてボタンを押す職員さん達の事、全ての人々に対して恨む心無しに信じ続け遠のく意識の中で、幸せな思いと人に対する愛を思いながら逝っていると思う。

何百何万もの犬達は、捨てた飼い主達のことを恨んでいない、最後まで人が好きで死んでいった。澄んだ空気はその表れなのかもしれない。

写真提供:神奈川県動物保護センター inu*maru

ただ、40年あまり、犬猫たちを殺してきた事実がそこにはあります。センターの中にある、このボタンのところだけはとても重いです。

今、神奈川県は転機を迎えていると思います。ここからがスタートだとは思いますが、リーダーシップをとれる県の見本になれば。」と語った。

杉本彩氏は「殺処分ゼロが達成されたが、この殺処分ゼロがゴールではない、命が助かれば良いのか」という問題提起を行った。

それに対しアニマルプロテクション原氏は、譲渡についてじっくり取り組むことの大切さと、犬猫飼育放棄の多くが高齢者という現状を踏まえ、高齢化社会は深刻で、保護活動者も同じであると話しました。

続くプログラムでは「命を最後まで〜私たちにできること」としてペット法務専門行政書士・税理士によるペット見守り遺言・信託と、「森の美しいねこたち」外で自由に暮らす猫の日々の様子や人間模様ならぬ猫模様、そして地域猫のお話が朗読され、来場者の涙を誘った。

後半第2部では、「NPO法人動物介在教育・療法学会」 理事・事務局長 森茂樹氏、NPO法人神奈川動物ボランティア連絡会 代表 矢吹紀子氏が、動物介在教育の必要性と動物愛護法第35条の引き取り拒否をした人に対してのアフターフォローについて言及。

保健所に犬猫を持ち込み、引き取り拒否された人が適正に問題解決しているかということにつて、「ちょっと頑張れば解決することがたくさんある。飼い主の意識も変えられるチャンスがあれば、フォローができたら変われるはず。官民連携で未来を変えていきたい」と語った。

動物介在教育について森氏は「命を学ぶ場で、動物がストレスを抱えていたらダメ、やってる人の自己満足でもいけない、一歩下がって動物に寄り添う考えが必要、人間のために利用しない。動物は弱者、配慮が必要、やってできないことはない。」と締めくくった。

杉本氏は終始、官民一体で取り組んでいく必要性を訴えた。

東京犬猫日和

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HAPPYあにまるFESTA2016

http://www.eva.or.jp/happyanimalfesta2016_kanagawa

主催:公益財団法人動物環境・福祉協会Eva

共催:神奈川県

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公益財団法人動物環境・福祉協会Eva

inu*maru Photography

神奈川県動物保護センター

特定非営利活動法人 KDP KANAGAWA DOG PROTECTION

アニマルプロテクション

森の美しいねこたち

NPO法人動物介在教育・療法学会

NPO法人神奈川動物ボランティア連絡会

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