動物保護活動の総監督  高橋一聡 〜新しい支援の形〜

高橋一聡(Isso Takahashi)1971年、東京都生まれの45歳。

明治大学政治経済学部で大学ラグビー日本一を3度経験、卒業後は株式会社伊勢丹に入社、国内外のリーグで活躍、伊勢丹ラグビー部監督を務め退社後、32歳で渡米。

Madeline’s Pet Grooming Salon & Institute (Santa Clara, CA)でペットについて学び、犬の世界へ転身。現在、一般社団法人「Do One Good」の代表、「Dog Life Design」代表、NPO法人「gentle one」専務理事の職務を通し、多くのペット関連のイベントに携わっており、体も心も、とにかく大きな存在である。

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「DoOneGoodの"ISSO"さん」といえば、ペット関連イベントで知らない人の方が少ないのでは?という人物だ。ISSOさんの活動の一部を、ここで紹介したいと思う。

【DO ONE GOOD PARK〜譲渡会場の運営】

広場に設営する譲渡会用のゲージが続々と組み立てられ、そこに、保護された犬が運び込まれていく。会場にふらりと遊びに来た人たちが、足を止め、犬たちを覗く。

▲譲渡会場を設営するISSOさん

都心にお住いの方なら、国連大学で開催されている青山ファーマーズマーケットや恵比寿ガーデンプレイスといった、都心の一等地で犬の譲渡会が行われているのを目にしたことがあるのではないだろうか。

これらは、ISSOさん率いる「一般社団法人Do One Good」が提案するAdoption PARKだ。多くの動物保護団体、ボランティアさんに声をかけ、首都圏での「譲渡会開催の場を提供」するなど、動物(ペット)の里親制度の普及や啓蒙活動のサポートを行っている。

▲恵比寿ガーデンプレイスでの譲渡会場。

一昔前まで不幸にも路頭に迷った野良犬・猫や、保健所に収容されている犬猫たちが、人の目に触れる機会はほとんどなかった。保健所も、そもそも「保護施設」という場所ではないため、飼い主の見つからない犬猫たちは処分対象となり、多くの命が失われていた。

それが、SNSの普及とともに、誰もがブログやFacebookやInstagramなどを活用し「動物保護活動」が一気に多くの人たちに広がったのはここ数年のことだ。

SNSの活用方法も様々、それぞれが各自に工夫を凝らし頑張っているが、広報活動がうまくいかず、どんなに頑張っていても人の目に触れない団体やボランティアも多くいるのが現状。

そこで、普段レスキュー活動や、動物たちの世話に追われるボランティアや保護団体を、都心の一等地に招集し、里親募集&広報活動の場を提供しようと、この譲渡会が企画された。

多くの人から注目されることで、団体やボランティアの"質"の向上を目指し、プレイヤーであるボランティアさんたちを成長させるのが、総監督のISSOさんの役割だという。

ラグビーチームをまとめてきたISSOさんらしい新しい支援の形だ。


「ボランティアさんたちも"人から見られる"ということで、活動の質を高めていく。保護活動自体を合格点に引き上げるのも運営側の責任。」


ISSOさんは、動物に関わる人たち全体を一気に引き上げて、より良いものを目指し、ラグビーから学んだチームワークプレイをこの動物保護の世界でも生かしたいという。

「チームの中で、仲の悪い人同士がいても、同じ目標に向かっていく以上、個人的な感情は置いて、一緒に向かっていかなければ目標は達成できない。」

多くの動物保護団体がある中、同じ「動物保護」という目標で一つになれず、時折、対立を目にすることもある。同じ目標なら「一緒に向かっていかなければならない」というのがISSOさん。まっすぐこれから先、未来のことを見据えた活動方法が「Do One Good」には詰まっている。

【被災地支援活動】

また、ISSOさんは「7iro CARAVAN」という被災地での支援活動も有志で集まり、積極的に行っている。

2011年におきた東関東大震災をはじめ、日本各地の被災地で飼い主さんの支援を行ってきた。どれもこれも行動力を必要とするものだが、車1つで駆けつけるフットワークの軽さもまたISSOさんらしい。

この7iro CARAVANでは、東日本大震災、熊本地震でペットと同行避難された方が、どのような思いで避難生活を送っているのかを知ってもらうため、実際に被災地で起きた話を、

文:村松歩さん、絵:長友心平さんが描き、『名無しの黒い犬、ノラクロのこと』ストーリーに仕上げ、配信している。また、熊本県地震で被災した犬3匹を引き取り、里親募集もしている。

▲現在里親様募集中の雑種のマーズ、黒柴系雑種のケンちゃん、雑種のアース、いずれもオス犬。

▲ISSOさんが抱っこするのは黒柴系雑種のケンちゃん

※預かりor里親希望に関するお問い合わせはこちらまで:hello@doonegood.jp

自分のライフスタイルに合う動物ボランティアをはじめよう

ISSOさんは、日本全国に収容されている犬猫たちや、様々なボランティアの役割を細分化し、個々の負担を軽くし、チームワークを強化していきたいと考えている。

その1つが、「フォスターアカデミー」だどこの保護団体で手伝いをするか、ということすらわからない人のために、一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルとISSOさん率いる一般社団法人Do One Goodが手を組み、特定の保護団体などに属さない人をサポートしていく講座だ。

いますぐ保護犬猫を引き取ることは難しい、一時預かり(フォスター)を始めるには不安が多い、多額の寄付ができない、でも何か自分にできることはないだろうか?

動物保護の現場では色々な役割がある。レスキュー先から動物を搬送する、病院に連れていく、散歩に行く、シャンプーをする、譲渡会場設営の手伝いをする、SNSに情報をUPする、パンフレットを製作する、配布する…

「動物を預からなくても触れなくてもできるボランティアもあるということを知ってほしい」とISSOさんは言う。

フォスターアカデミーは動物ボランティアに関心がある人だけではなく、愛犬家・愛猫家としてもレベルアップできる内容になっている。

▲Foster ACADEMYで講師を務める高橋さん

動物保護に携わったことのない人が、何かできないかと手がかりを探る時、SNS上では、情報が多すぎて、「どこに行って、何を手伝えば良いのかわからない」ということもサポートしていく。動物福祉向上のため、現在、現場で活躍中の方々を講師に招き、その活動内容や経験談を直接聞く機会として定期開催されている。こうしたフォスターアカデミーなどを経て、どこの団体にも属さない、「無所属 一時預かり場所(フォスター)」を作り、みんなで保護された犬猫情報を共有し、どこの団体よりも大きな輪を作っていくという「日本丸ごとシェルター計画」がISSOさんの頭の中には描かれていた。


日本での動物保護やアニマルウエルフェアが他国に胸を張れる活動になれるよう、動物保護団体にも明確な要望を出せるようなネットワークを作りを行い、日本中で保護動物に対しチームプレーで取り組んでいくというのが、ISSO高総監督の目指すもの。

一人一人の保護活動家をプレイヤーに見立て、それをISSO監督が引っ張っていくというのだ!

ISSOさんにはラグビーで培ったチームワークプレイ、そして社会人経験を生かした幅広い人脈を生かし、「ペット業界」全体を引っ張っていく総監督として、日本の理想的な「ペットとの未来」の作り上げていってくれるだろう。


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【一般社団法人Do One Good】

HP http://doonegood.jp

FB https://www.facebook.com/doonegood/?fref=ts

【FOSTER Academy 問い合わせ先】

主催:一般財団法人 クリステル・ヴィ・アンサンブル

協力:一般社団法人 Do One Good

https://christelfoundation.org/news-blog/blog/fost...

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