ペット関連商品〜薬事法を無視することはできない〜トラブルに注意

犬用のサプリメントも随分と種類が増えました。

そもそも「犬のサプリメント」とはなんでしょうか?犬のサプリメントも、人間のサプリメントと同じようにあくまで医薬品ではなく「栄養補助食品」です。

毎日食べている食事で足りないものを補うのがサプリメントのが役目です。

しかし、医薬品ではなく栄養補助食品だからといって、あれもこれも一緒に与えて良いわけではありません。健康で長生きしてほしいと願ってサプリメントを利用していても、過剰に摂取させることはいけません。あくまでも、犬の健康を維持するために、いつもの食事で足りない部分を補う目的で、あくまでも「自分自身」で、愛犬や愛猫のためのサプリメントを選びましょう。

信頼する人に勧められたから、というのが一番怖いもので(口コミ)、いくら、サプリメントに表示がなくても、口頭で、「▲▲▲〜に効く!」と病名を提示されて言われたら、藁をも掴む思いの人にとったら、高額であっても購入してしまう人はいるかもしれません。

また、口頭での説明は証拠が残らないのでよく使われる手口でもあります。口頭でサプリメントを購入する際にはサプリメントの説明を録音、またはメールなど記録に残るようにし、購入費用は領収証を必ず受け取るようにしましょう。

効果をうたう「サプリメント」の購入は、トラブルの元になります。

ペット用の商品はいわゆるペットフードにとどまらず洋服、小物、おもちゃ、お手入れ用の商品等多岐にわたり販売されています。人間以上に高待遇されているペットたちもいます。このペット関連商品の広告においても、薬事法を無視することはできません。

ペットフードやペット用雑貨というものは、動物用のものとして薬事法で規定されている「医薬品」「医薬部外品」「医療機器」ではないため、


・医薬品や医療機器のような効能を標榜する
・医薬品専用成分を使う


いわゆる“薬事法の世界に入り込むことをする”と薬事法違反になると考えて行きます。
ペットフード、動物用雑貨共、人間の健康食品や雑貨と同様に直接薬事法の規制は受けず、医薬品(医療機器)的効能効果を標ぼうする事そのものが禁止となります。

薬事法で規定されるペット用の商品には「医薬品」「医薬部外品」「医療機器」はあっても「化粧品」はありません。

例えば、ペット用シャンプーという商品がありますが、人間のような「化粧品」というカテゴリはありませんので、おのずと「雑貨」か「医薬部外品」になるということになります。

・一般品(動物用雑貨): 清潔にすることだけを目的にし、 通常の成分で構成。
・医薬部外品: ノミ取りを効果として謳う、薬効のある成分が入っている。

ここは人間のものと大きく違うポイントです。

そしてもう一つ異なる点は、同じ薬事法でも人間の場合は『厚生労働省』ですが、動物の場合は『農林水産省』が管轄となります。

そして、もちろんペットフードや動物用雑貨の表示においても、商品の品質や規格などで実際のものよりも著しく優良であると消費者が誤認するような表示等は不当表示となり「景品表示法」で禁止され、また、ネットやカタログ等の形態を取るものに関しては、通信販売等の広告規制等が含まれる「特定商取引法」の対象となります。

この部分は人間のものと同様となります。

健康食品は、「医薬品の世界に入り込む」ことをすると無承認無許可医薬品と捉えられ、
薬事法に抵触します。

では、その基準はどこにあるのでしょうか。

人間のサプリメントと同様、その物の容器、包装、添付文書並びにチラシ、パンフレット、刊行物等の広告宣伝物あるいは演述によって、次のような効能効果が表示説明されている場合は、医薬品的な効能効果を標ぼうしているものとみなす。

また、名称、含有成分、製法、起源等の記載説明においてこれと同様な効能効果を標ぼうし又は暗示するものも同様とする。疾病の治療又は予防を目的とする効能効果標ぼうし又は

暗示するものも同様とされています。

http://www.89ji.com/law/3012/

:::::::::::::::::::薬事法に抵触する表記などの例::::::::::::

 (例) 糖尿病、高血圧、動脈硬化の人に、胃・十二指腸潰瘍の予防、肝障害・腎障害をなおす、ガンがよくなる、眼病の人のために、便秘がなおる 等

身体の組織機能の一般的増強、増進を主たる目的とする効能効果

※栄養補給、健康維持等に関する表現はこの限りでない。
 (例) 疲労回復、強精(強性)強壮、体力増強、食欲増進、老化防止、勉学能力を高める、回春、若返り、精力をつける、新陳代謝を盛んにする、内分泌機能を盛んにする、解毒機能を高める、心臓の働きを高める、血液を浄化する、病気に対する自然治癒能力が増す、胃腸の消化吸収を増す、健胃整腸、病中・病後に、成長促進 等 医薬品的な効能効果の暗示

【暗示するもの】
 (例) 医学博士○○○○の談
「昔から赤飯に○○○をかけて食べると癌にかからぬといわれている。…癌細胞の脂質代謝異常ひいては糖質、蛋白代謝異常と○○○が結びつきはしないかと考えられる。」等

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医薬品は、適応疾病に対し治療又は予防効果を発揮し、かつ、安全性を確保するために、服用時期、服用間隔、服用量等の詳細な用法用量を定めることが必要不可欠です。ある物の使用方法として服用時期、服用間隔、服用量等の記載がある場合には、原則として医薬品的な用法用量とみなすものとし、次のような事例は、これに該当します。

(例)1日2~3回、1回2~3粒
   1日2個
   毎食後、添付のサジで2杯づつ
   成人1日3~6錠
   食前、食後に1~2個づつ
   お休み前に1~2粒

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いかがでしたでしょうか。サプリメントにこうした提示や指導をされたことはありませんか?

【薬事法違反の行政指導】

薬事法違反(広告規制違反)の罰則は、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、またはこの両方が科せられる。

行政指導とは、行政がおこなう是正処置で、違法状態の是正を命じられる。報告書の提出を求められることもある。

【ペットフードと薬事法の関係】

『薬事法』は、日本国内における医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器に関する運用などを定めた法律で、人間用のものに限られず、動物用のものも規制の対象となります。

一般的なペットフードやペット用のサプリメントは、医薬品には含まれません。そのため医薬品でないペットフードについて、医薬品・医薬部外品のような具体的な効果・効能に関する表示をすることはできません。この場合の表示とは、製品のパッケージやチラシ類、インターネットでの宣伝広告などもすべて対象となります。

薬事法において、動物用も人用も区別はありません

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≪薬事法に関する問い合わせ先≫

ペット:農林水産省(消費安全局 蓄水産安全管理課 愛玩動物飼料対策班)

畜水産安全管理課 総務班 ダイヤルイン(03-6744-2103) FAX(03-3502-8275)

東京都担当部署:産業労働局 農林水産部 食料安全課動物薬事衛生係

産業労働局 農林水産部 食料安全課 動物薬事衛生担当
電話:03-5320-4845(直通)
FAX:03-5388-1456
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/nourin/shoku...
農林水産消費安全技術センター「動物用医薬品等の範囲に関する基準」
国民消費者センター(通報/相談窓口・紛争解決)

http://www.kokusen.go.jp/category/consult.html

参考:http://www.petfood.or.jp/statistics/rule/

写真:http://01.gatag.net

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